椎名林檎のデビュー15周年となる5月27日(月)に、両A面シングルがリリースとなります。タイトルは『いろはにほへと/孤独のあかつき』 。いずれも4月にスタートする新番組のタイアップがついた楽曲です。それぞれに、椎名林檎からコメントが寄せられています。

『いろはにほへと/孤独のあかつき』
5月27日(月)発売
TOCT-40420 \1,000(税込)
M1. いろはにほへと
作詞/作編曲:椎名林檎
『いろはにほへと』が主題歌となるのは、4月9日(火)21時スタートのフジテレビ系ドラマ「鴨、京都へ行く。~老舗旅館の女将日記~」。キャリア・エリート女子が、母の急逝により一転、家業を継承、女将として旅館再建に奮闘するという、ワーキングドラマです。
すてきなご依頼、有り難うございます。
脚本を拝読したとき、感じ取ったことがあります。
土地、または血縁、つまりルーツと言えるものから、人は、
どんなに強い意志をもってしても中々逃れられないと言うことです。
とくに女にとっての母親というものは生きる哲学そのものと云えましょう。
このたび、わたしはそのあたりを材料に、作曲していったように思います。
ドラマの深い所でさり気なく共鳴するような曲に仕上がるといいのですが・・。 |
M2. 孤独のあかつき
作詞:渡辺あや/作編曲:椎名林檎
『孤独のあかつき』は、4月6日(土)22時にスタートするNHKのEテレの新番組「SWITCHインタビュー 達人達」のテーマ音楽。異分野のスペシャリストによる対談という、番組の主旨になぞらえ、この楽曲の作詞は、一昨年放送のNHK連続テレビ小説の「カーネーション」で脚本を担当した渡辺あや氏に椎名がじきじきに依頼。「カーネーション」に、かたや脚本、かたや主題歌で携わった二人による、共同作品となりました。
この番組のおかげであや先生にお目に掛かれて、最高にうれしかったです。お打ち合わせに託けて、いろいろなお話を伺いました。実際、テーマ曲制作にもたくさんの可能性が考えられました。
やがて先生から、厳しく己を律するような力強い歌詞の叩き台をいただきましたが、それからも、いったいどんなサウンドでどんなボーカルが相応しいのか、なかなか確信が持てず、悩みました。或る日、息子たちと遊んでいた小学四年生の姪が “怪獣のバラード” を唄っているのを聴いて、なにかが閃いたのがわかりました。いくつになっても世界の広さを見くびらず、「海が見たい」「人を愛したい」と、願う大人で在りたい。そして、本物の達人方の現場を子供達にも見せたいなと思いながら、あや先生になんどもやり取りしていただき、やっと仕上げた次第です。全く新しい緊張感を齎してくれたこの機会へ、胸一杯感謝して居ります。 |
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